デイサービスで目標を持って働こう!モチベーションを保つコツ

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デイサービスで目標を持って働こう!モチベーションを保つコツ

はじめに

デイサービスは日帰りサービスであり、他の介護保険サービスと比べると、比較的元気のある高齢者が利用する施設の一つです。
そんな施設で働いていると、職員の方が利用者様から元気をもらうこともあります。

とはいえ、ややもすると仕事が単調となりマンネリ化してしまい、モチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
比較的元気でにぎやかなデイサービスだからこそ、モチベーションを保って働くことはとても大切です。

この記事では、デイサービスでモチベーション保ちながら働くため、目標を持つことの重要性と、その具体的方法などをご紹介します。

目標を持つためには?

ただ「目標をもつように」と言われても、具体的にどのような目標をもてば良いのか分かりませんよね。

また、ケアプランも考え方は同じですが達成可能な目標でなければ挫折しやすいですし、現実に沿った目標でなければ空回りしてしまいがちです。

では、どうやって目標を立てれば良いのでしょうか。

自分の課題点を見つける
ワンランク上を目指す目標よりも、現状抱えている自分の課題をクリアしていく目標なら、具体的に考えやすくなります。

例えば、デイサービスならレクリエーションが必須です。
レクリエーションで重要なことは「利用者様が楽しめること」、「安全であること」、「子どもじみていないこと」です。

楽しくなければやりたくありませんし、続けることができません。

またデイサービスを利用する要介護者だということは、生活するにおいて何らかの障害があるため、見守りや介助が必要だという人が使用しています。そのため「安全に楽しめる」ことも大切です。

さらに、デイサービスに行きたがらない理由の中に「子ども扱いされる」「この歳になって塗り絵なんてやりたくない」ということが挙げられます。まったく支障がない元気な高齢者とは違いますが、そうはいっても、子どもじみていないレクリエーションが求められているのです。

このレクリエーションを考えたり行ったりすることが苦手な場合、「レクのネタを増やしたい」とか「主導することはできなくても盛り上げることはしたい」というような目標は、具体的で達成しやすいといえます。

このように自分の課題点を見つけて、それをクリアしていくための目標を立てるのです。

将来どうなりたいかを考える
これもケアプラン同様で、目標を達成した時に自分がどうなっているのか、思い描くことができなければ意欲も湧かないものです。

言い換えれば、自分が将来どうなりたいか、理想像を具体的に思い描くことができれば、それを叶えるにはどうしたらよいのか、と考えることができます。これが「目標」となるのです。

例えば「将来は管理者になりたい!」とか「相談員になって活躍したい!」という将来像が固まれば、今からどうしていけばいいのか段々とクリアになり、モチベーションが上がる要因にもなります。


目標を持って働こう

働くということは、生活していくためにお金を得るための手段といえます。
ですから、生きていくためには何かしらの方法で働かなければなりません。

もちろんいろいろな働き方がありますが、介護業界に入る人は「人の役に立ちたい」「誰かの笑顔を見ているのが好き」という人が多いのではないでしょうか。

どうせ働くなら、ある程度喜びややりがいをもって働きたいものです。そのためにも、目標をもって働くということはとても大切です。

長期的な目標を立てる
介護に限らず同じ業界でモチベーションを保って長く働いていくのであれば、長期的な目標を持つことが重要です。
例えば介護の仕事に就くのであれば、国家資格である「介護福祉士の合格」を
長期的な目標として「介護福祉士資格の合格」を掲げるのもいいでしょう。

介護福祉士資格を取得するまでには色々なルートがありますが、すでに介護の実務に就いている方であれば、介護職員実務者研修を修了する必要があります。

介護職員実務者研修を受講するためには経験年数などの条件があります。
ということは、まずは経験年数を重ねて条件をクリアしていく、ということを第一段階の目標として働くことができるのです。

介護職員実務者研修の受講者は、実際に行っている介護業務と照らし合わせ、知識や技術を磨いていくことが重要です。
単に経験年数を重ねていくのではなく、自分が行っている介助にどのような意味があり、その根拠は何なのか、またどんなリスクがあるのかなどを考えながら仕事を行う必要があります。

介護福祉士の合格を目標に据えることで日々の業務のモチベーションを高く保つ助けとなるのです。

短期的な目標を立てる
ケアプラン同様、長期目標を1年単位で立てたら、それを達成するための半年や数ヶ月単位で達成できるような短期的な目標を立てることが重要です。

長期目標だけに目を向けて途中のプロセスが曖昧だとなかなか目標を達成することができず、モチベーションを下げることにつながってしまいがちです。
比較的短い期間に達成できる目標を立て、それをクリアしたらさらに短期的な目標を立てる、という成功体験を繰り返すことで、モチベーションを保つことができます。

短期目標の具体的な例としては、次のようなことが考えられます。

・入職したてであれば、利用者様の顔と名前を1ヶ月で覚える
・2週間で、車いすへの移乗介助を一人でできるようになる
・お風呂嫌いな○○さんを、2回に1回はお風呂へ入れるように誘えるようになる
・1ヶ月で、レクリエーション嫌いな○○さんに参加してもらえるようになる


まずはクリアしやすい目標を立て、徐々に難易度を挙げて長期目標に近づけるようにしましょう。

モチベーションが落ちそうなときは?

目標を立てることができたとしても、なかなかそれが達成できない場合もあります。

本来、モチベーションを保つために目標を立てることを始めたはずですから、この状態が長く続くと、目標を立てたことによって逆にモチベーションが下がってしまうこともあり得るのです。

できれば、それは避けたいことです。
では、目標がなかなか達成できない場合にはどうすればよいのでしょうか。

同じ目標を持っている仲間を見つける
介護はチームプレーです。
いくら介護技術が高くて、利用者様から絶大な信頼を誇る介護職員であっても、デイサービスの利用中、すべての利用者様に常に関わっていることはできません。
職員同士助け合いながら業務をこなしていく必要があるので、チームワークが重要です。

同じように目標をもって頑張っている仲間を見つけると、なかなか目標を達成できなかったとしてもお互いに励まし合いながら頑張ることができます。

さらに、頑張っている仲間を見ることで刺激を受け「よし!自分もまだまだ頑張れる!」と奮起することもできるのです。


上司・先輩からフィードバックをもらう
なかなか目標が達成できない時には、これもやはりケアプラン同様に、周りから適切に評価をしてもらうことも助けになります。

ケアプランは、多職種が集まって評価・アセスメントを行います。
介護職員以外の意見を聞くことによって介護職員側からは気付きにくい視点や考えに気付くことができるので、非常に重要なプロセスといえるでしょう。
同じように、なぜ目標をなかなか達成できないのか上司や先輩からアドバイスを求めれば、自分だけでは気づかなかったような改善点などをフィードバックしてもらうことができます。

人間だれしも、集中してしまうとなかなか冷静な分析ができなくなるものです。
目標をなかなか達成できない⇒、改善点が分からないので空回りのような努力を続ける⇒目標達成に近づくこともできなくてまた空回りする、といった悪循環を断ち切るきっかけとなるのです。

おわりに

日々の業務をただこなしているよりも、目標を持った方が仕事に張り合いが生まれます。
また向上心を持って仕事に向かうことができれば、自らのスキルアップにもつながります。

ご紹介した方法でモチベーションを保ち、デイサービスで楽しく、やりがいをもって働き続けられるといいですね。