ケアマネージャーの業務内容とは?その役割と仕事の流れについて
はじめに
少子高齢化の進行と共に介護の需要が高まる昨今では、ケアマネージャー(介護支援専門員)の需要も増えています。
しかしケアマネージャーという名前は広く知られていますが、その業務内容の認知度は低いのが現状です。
そこで今回はそんなケアマネージャーの仕事内容と仕事の流れについて、紹介していきたいと思います。
ケアマネージャーに興味がある方や、将来ケアマネージャーを目指したいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ケアマネージャーとは
そもそもケアマネージャーとはどんな職業なのでしょうか。
まずケアマネージャーの簡単な詳細と、ケアマネージャーになるまでの過程を見ていきましょう。
特にケアマネージャーを目指している方は、よく確認しておきましょう。
ケアマネージャーとは
一般的にケアマネージャーは、介護認定を受けた人の介護計画書(ケアプラン)の作成をサポートするというイメージが強い職業です。
しかし実際は介護サービスが要介護者に届くように、他の介護サービス業者との調整役として、活躍することも多いのです。
その他にも必要に応じて、生活保護申請のサポートや、家族と要介護者の仲裁など、さまざまな業務を行います。
そのためケアマネージャーには、臨機応変に物事に対処する力が求められるのです。
また、ケアマネージャーになるには、まず各都道府県が実施している介護支援専門員実務研修受講試験を受ける必要があります。
この試験の受験者には、キャリアアップを目指す介護士だけでなく、介護の専門知識を学びたい看護士なども多いそうです。
ケアマネージャになるまでの流れ
受験資格がある介護支援専門員実務研修受講試験は、一定の資格や実務経験が無ければ受けることができない厳しい試験です。
さらに合格後にも1年以内に32時間以上の実務研修を受ける必要があります。
その研修後に初めて介護支援専門員名簿に登録され、ケアマネージャーの証である登録証明書が発行されます。
受験資格
受験資格は介護福祉士や看護師、医師などの特定の国家資格の取得者と相談援助業務経験者、介護業務経験者の3つのタイプに大別できます。
さらにこれらの受験資格は、5年以上の実務経験が必要です。
つまり具体的には5年以上の実務経験のある医師や看護師、福祉施設や介護施設などの業務従事者が受験資格者とされます。
ケアマネージャーの役割とは
ケアマネージャーの仕事にはさまざまな業務が含まれます。
そのためケアマネージャーの業務内容が把握しにくいと感じる方も多いのです。
そこで以下ではケアマネージャーの業務内容について整理して見ていきましょう。
ケアプランに関する業務
ケアマネージャーの主な仕事に、介護認定を受けた方のケアプランの作成補助が挙げられます。そのケアプランは今後受ける介護サービスに大きく影響します。
さらにケアマネージャーはケアプランを作成した後も、月に1回利用者様の様子を見て、ケアプランに変更の必要が無いか確認します。
介護支援サービスの給付に関するケアマネージャーの業務
ケアプランの通りに介護サービスがスムーズに利用者様に届くように、関係する介護事業所と利用者様の橋渡し役になることも、ケアマネージャーの重要な仕事です。
きちんと介護サービスが利用者様に届くには、介護事業所とのスムーズな情報伝達が重要になります。
さらに利用者様が在宅介護を受ける場合は、利用者様とそのご家族様のケアもしっかり行わなくてはいけません。
また公的な介護サービスの利用によって発生する介護給付費の管理も、ケアマネージャーの仕事です。
ケアマネージャーは国民健康保険団体連合会に書類を送り、介護サービス事業所に適当な額の介護給付金が支払われるように手配します。
介護支援サービスに関するケアマネージャーの業務
介護支援サービスに関する情報の管理もケアマネージャーの仕事です。
その記録には、月ごとの訪問時の記録や利用者様の状態の記録、介護事業者との連絡内容などが含まれます。
また特に重要な利用者様達と介護事業者との話し合いの場であるサービス担当者会議の記録は、しっかり記入・管理しなくてはいけません。
また通所型施設や入所型施設のケアマネージャーは、人手が足りない時に介護業務を行うこともあります。
ケアマーネジャーの仕事の流れ
ケアマネージャーの役割について説明しましたが、実際の仕事内容は、働く場所によっても異なります。
そこで以下ではケアマネージャーの仕事の流れについて、事業所別に解説していきます。
居宅介護支援事業所の場合
ケアマネージャーの主な業務
・ 介護認定や介護保険の手続き代行
・ 在宅介護の相談窓口業務
・ ケアプランの作成や介護事業者との調整業務
業務の流れ
利用者様宅に訪問し希望や相談事を聞き、記録する
↓
介護事業者との連携を取って利用者様の要望に対応
↓
利用者様に介護サービスが届いているか確認
入所型介護施設の場合
ケアマネージャーの主な業務
・ 利用者様のサービス利用計画書や退所、退院に向けた計画書の作成業務
・ 利用者様の介護認定の更新業務
・ 利用者様の退所時の他機関との調整や情報共有
業務の流れ
利用者様との面談→サービス担当者会議で情報収集
↓
利用者様のサービス利用計画と、施設からの退所・退院計画作成
↓
利用者様との定期的な面談や介護認定更新手続きの代行
↓
利用者様の退所時の他機関との調整業務
通所型施設の場合
ケアマネージャーの主な業務
・ 利用者様の通所介護計画書の確認や退所、退院に向けた計画書の作成業務
・ 利用者様の介護認定の更新業務
・ 利用者様の退所時の他機関との調整や事務手続きの代行
業務の流れ
利用者様との面談
生活相談員がケアプランを基にして作成する通所介護計画書の確認
↓
サービス担当者会議
↓
介護職員と連携しながらの介護業務と、利用者様との定期的な面談
↓
介護認定更新手続きや使用者様の退所時に必要になる調整業務
おわりに
ケアマネージャーの膨大な業務には、時に介護の分野以外の業務も含まれます。
そのためケアマネージャーは、フットワークの軽さと体力が求められる大変な仕事です。
しかしその分利用者様を中心に、多くの方から感謝されるやりがい溢れる仕事でもあります。
向上心が強い介護職員の方は、ぜひキャリアアップとして、ケアマネージャーを目指してみませんか?
またキャリアカルテには、ケアマネージャー経験がない方でも応募可能な求人があります。
そのためケアマネージャーにチャレンジしてみたい方は、ぜひキャリアカルテを利用してみて下さい。
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