毎日履くものだから!介護現場でおすすめの上履き

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毎日履くものだから!介護現場でおすすめの上履き

はじめに

介護現場で働く皆さんは、どのような上履きを履いていますか。
介護の仕事は体を動かす機会が多いので、動きやすい靴が適していると言えます。
しかし、単に動きやすい靴といってもすぐに壊れてしまったり、汚れが落ちにくかったりすると困りますね。
ここでは、施設介護や利用者様の自宅に訪問するヘルパーなど、介護職員におすすめの上履きについて詳しく見ていきましょう。

介護職の上履きに関するお悩み

介護現場で働いたことのある経験者が感じる、介護職の上履きに関する悩みにはどのようなものがあるでしょうか。
介護といえば、立ち仕事や体をよく動かすというイメージがあります。
また、訪問ヘルパーさんの場合は施設介護とは異なり、様々な環境での介護をするということになります。
介護の経験を基にした話から考えていきます。

介護現場での上履きはボロボロになりやすい
介護職は、利用者様の個々の日常動作をサポートする仕事です。
現場では日々予測不能なことが起き、迅速に対応しないといけない時は走り回ることがよくあります。
また、走り回っていなくとも利用者様の動作に付き添い、動作のサポートや、居室のベットメイキングや掃除などの立ち座りの動作が多い仕事です。
そのため、介護経験者は靴に係る負担が大きく、寿命が短いと実感することも多いでしょう。
靴によっては購入して1か月ほどで、気が付いたらボロボロになっていることもあります。


足音が気にならないような上履きを選ぶ配慮が必要
入院したことがある人は経験があるもしれませんが、就寝後の静かな時間の足音はとても気になるものです。
介護施設でも夜間に急な対応が生じたときには、走ってしまうことがあります。
たとえ走らずとも何度も廊下や居室を行き来すると、足音がうるさくて眠れない人もいるかもしれません。

介護施設によっては、職場から上履きを支給される場合、介護や医療の現場向きのカタログなどから上履きが選ばれていることがあります。
そのような場合は、軽量で汚れが拭き取りやすく、丈夫であることのほかにクッション性や靴底の衝撃吸収性が高い上履きであることが多いです。
そのため、歩いたり走ったりした時もより足音がしない上履きが支給されていると考えられます。
もしも自分で上履きを準備するときは、専門のカタログやインターネットで事前にリサーチして足音の少ない点に留意して上履きを選ぶようにしましょう。

上履きの色や形の選び方
介護現場で履く上履きは、職場によって色や形が決められていることがあります。
職員全員が白で統一、サンダルタイプはNGなどのルールがある場合もあります。
職場が変わるとルールも変わるので、買い替えないといけませんね。

一般的には白や水色、ピンクなどの淡い色で、かかとがあまり高くないタイプが介護の現場では好まれます。
しかし、最近ではユニットケアやグループホームなどのより家族的な雰囲気を大切にする介護現場では、職員も家族であるというイメージからルームシューズを着用することもあるようです。
ルームシューズはカラフルで室内を歩きやすいので見た目も使用感も靴下に近いです。
底は滑り止めも兼ねたゴム製で、汚れても簡単に拭き取れます。
もし、全体が汚れても手軽に洗濯ができるので使用する側のとってもは扱いやすいといえます。

また、訪問ヘルパーの場合はどうでしょう。
訪訪問先で足が汚れてしまう可能性がありますが、あからさまに靴下を履き替えたり、スリッパを持ち込むことには抵抗を感じてしまうかもしれません。
そのような時もルームシューズであれば携帯しやすく、履き替えも簡単にできます。

また、足のサイズが極端に大きい人や、外反母趾、サイズに左右差がある人は、介護職員であってもリハビリシューズなどを選ぶという方法もあります。
リハビリシューズはリハビリを受ける患者さんや利用者さん向けというイメージですが、介護現場で働くことに適した条件を満たしています。
多少値段が張ってもメリットは大きいといえます。

介護現場で履く上履きを選ぶポイント

では、具体的に介護現場で履く上履きを選ぶポイントを整理していきましょう。
介護現場と言ってもそれが施設の場合もあれば訪問先であることもあります。

また、夜勤の有無や一緒にリハビリを実施する事業所であるなど、介護を提供する場面も異なります。
それらの異なった状況を加味した上で、一般的に介護のどの場面でも押さえておきたいポイントは以下のようになります。

ポイント1:軽くて歩きやすい
介護の仕事は体を動かす仕事なので、上履きは軽くて歩きやすいのが大前提です。
素材によって靴の重さは大きく異なります。
もし、丈夫で衝撃に強い面にだけに着目して底が厚いゴム製の商品を選ぶと、実際に履いてみるととても重いと感じるかもしれません。
しかも、歩いたときに大きな音がするということもあるので気を付けましょう。

ポイント2:かかとのないものは避ける
かかとのない上履きを避けるという理由は、歩いた時にスリッパのような音が出てしまうことと、足への衝撃が伝わりやすく足の裏が痛くなってしまう、靴が脱げやすいという点です。
また、かかとがあった方がしゃがんだ状態から立ちやすいです。
介護現場では利用者様の動作や視線に合わせてしゃがむ機会が多いので、程よくかかとがあった方が良いでしょう。

脱ぎ履きしやすいものを
上履きの脱ぎ履きのしやすさは介護現場ではとても重要です。
急いで介助に向かう際にスピーディに行動できることはもちろん、確実に脱ぎ履きできないと転倒してしまう危険があります。
そのため、靴紐のある上履きは手間になりますし、紐がほどけてしまった時に伴う事故リスクや衛生面のリスクを考えると介護現場にはあまり向かないでしょう。
靴紐のない、脱ぎ履きしやすい上履きであることが大切です。

おススメの上履き3選

ここまで、介護をする上での上履きについて詳しく見てきました。
今まで靴選びで意識しなかった部分に対しても注意する点が増え、「介護の現場にふさわしい靴を選ぶ」という意識が高まったのではないでしょうか。
それでは、最後に介護現場でおすすめの上履きを3点、以下に紹介していきますので参考にしてください。

脱ぎ履きのしやすさと幅広めの作り
商品名:ムーンスター MoonStar MS大人の上履き


■おおよその価格 2,000円前後
■おすすめポイント
マジックテープで開閉でき、脱ぎ履きのしやすさと自分の足の幅に合わせた調整ができるのが利点です。
また、メッシュ素材で通気性に優れており、蒸れにくさには定評があります。
安心の日本製というもの人気の一つで、リピーターや洗い替えに2足購入する人もいます。

スリッパ代わりになるシューズタイプでヘルパーさんにおすすめ
商品名:コベス TioTioティオティオ抗菌「あし笑顔(R)」かかとが踏めるルームシューズKT

■おおよその価格 4,500円前後
■おすすめポイント
かかとを踏めばサンダル(スリッパ)として使えます。
スリッパ代わりに室内履きとして、ヘルパーさんの仕事用などに便利です。
特定の会社に勤務するのではなく人材派遣事業部などに登録して働くヘルパーさんなどは、派遣先によって上履きの指定が異なっても対応しやすいことが利点です。
また、衛生面では食事介助などで汚れやすい靴底も、溝の形が複雑すぎず汚れをふき取りやすいです。
履きやすいシューズとしても病院内、施設内の上履きとしても使えます。
ちょっとしたお出かけなどにも利用できるので様々なシーンで使えます。

縫い目のない完全一体型のクロックスタイプで丈夫で足音も静か
商品名:Fuji Gom Nurse(フジ ゴム ナース)【ノベルナース】《049-911》

■おおよその価格 4,500円前後
■おすすめポイント
介護の職場によってはクロックスをカジュアルなシューズと捉え、職場向きではないという理由で禁止しているところもあります。
そのため、クロックスに代わる靴をお探しの方にお勧めなのが、ノベルナースです。ノベルナースは素材や作りはクロックスタイプと同様なので柔らかさがありながら型崩れしません。
また、縫い目やパーツごとの接続部がないので壊れやすさがありません。
何より、足音がしにくいので特に夜勤のある介護の現場で働く介護職員におすすめです。
また、素材や形状から入浴介助などの水場の仕事にも向いています。

おわりに

介護現場で履く上履きは、職場で決められた条件を満たし、更には汚れにくさや軽さ、音の出にくさというポイントを押さえるようにしましょう。
そして、自分にあった靴を選ぶことが重要です。
そのためには「シューフィッターのいる店」を訪れるのも一つの方法です。
シューフィッターは靴選びのスペシャリストの資格で、百貨店や専門店の靴コーナーなどの販売員である場合があります。
介護という仕事をする上で、その足を支える重要なアイテムである上履き。
きちんとフィッティングして選ぶようにしましょう。