デイサービスで散髪はしていいのか?疑問をスッキリ解決!

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デイサービスで散髪はしていいのか?疑問をスッキリ解決!

はじめに

デイサービスでは利用者様から散髪を頼まれることもあるでしょう。
よく知っている利用者様から散髪を頼まれたら、快諾してしまいたくなる介護職員も多いのではないでしょうか。

しかしデイサービスは介護保険が適用される通所サービスです。
そのためそんな時には介護職員は正しい対応をしなくてはいけません。
そこで今回はデイサービスの利用者様から散髪を頼まれた時に介護職員が取るべき正しい対応について取り上げたいと思います。

介護職員が散髪をしてもいいのか?

まずデイサービスで介護職員が利用者様の散髪を行うことはできません。
「家族の散髪をしたことがあるから大丈夫」と思うかもしれませんが、なぜ行えないなのでしょうか?
その理由については以下で述べたいと思います。

介護職員が散髪を行えない理由

まず先述した通り、デイサービスは介護保険が適用される通所サービスです。
そのため介護職員は基本的には法律で定められている範囲内の介護サービスしか提供できません。
例えば日常生活で必要な食事や入浴といったことへの介護サービスです。
散髪はその日常生活で必要なことには含まれていません。
そのためデイサービスでは介護職員が介護サービスに含まれていない散髪をすることはできないのです。

介護サービスを提供するのは介護職員、美容に関するサービスを提供するのは美容師や理容師とはっきり分かれています。
つまり、原則的には医療関連の資格の取得者しか医療サービスを提供できないように、介護サービスや美容サービスも専門的な資格の取得者しか提供できないのです。

利用者様から散髪してほしいと頼まれたら?

介護職員は散髪ができないことが分かりましたが、そのことを理解している利用者様やそのご家族は多くはありません。
利用者様から散髪を頼まれたらどうすればいいのでしょうか?
その際の対応方法を確認しておきましょう。

利用者様から散髪を頼まれた時の対応

まず介護職員は美容に関わるサービスを提供できないことを利用者様に伝え、丁寧にお断りしましょう。
利用者様から散髪を頼まれたということは、その利用者様から信頼されているということです。
断る時はそのことを忘れず、できる限り誠実かつ丁寧な態度を心がけましょう。
もし多くの利用者様に散髪が必要である場合は、施設管理者に訪問理美容サービスの利用を相談してみてはいかがでしょうか。

以下ではその訪問理美容サービスを紹介したいと思います。

訪問理美容サービスのメリット

訪問理美容サービスとは、美容室や理容室で受ける美容サービスを介護施設や医療施設、利用者様の自宅などに訪問して提供するサービスです。
訪問理美容サービスを提供するスタッフのほとんどはそのサービス内容上、介護関連の知識や技能を持っています。
そのため要介護状態の方の散髪を安心して頼むことができるのです。
以下ではデイサービスで訪問理美容サービスを利用するメリットについて見ていきたいと思います。

利用者様が安心して散髪を受けられる

訪問理美容サービスの提供スタッフの中には美容関連の資格だけでなく、介護職員初任者研修など介護に関する資格も取得している方が多いのです。
そのため介護度が高い利用者様も安心して散髪を頼むことができます。
また訪問理美容サービスは美容室を利用する時と近い料金で利用することができるので、経済的にも安心です。

散髪が利用者様の気分転換になる

誰でも散髪をすると気持ちの良いものですよね。
そのため訪問理美容サービスを利用することで利用者様の気分を盛り上げることもできるでしょう。
特に女性の利用者様の中には身だしなみを整えたり、化粧をしたりすることで気分が明るくなる方も多いです。
気分が落ち込みがちな利用者様のために訪問理美容サービスを活用してみても良いでしょう。

利用者様がデイサービスに通う動機になる

訪問理美容サービスをレクリエーションに組み込むことで、利用者様はより気分良く散髪を受けることができます。
デイサービスで楽しく散髪を受けることができれば、「今日は散髪の日だからデイサービスに行こう」と、その散髪が利用者様のデイサービスに通う動機になるでしょう。

おわりに

介護職員が利用者様の散髪を行うことはできません。
しかし訪問理美容サービスを賢く利用すれば、利用者様の気分を盛り上げたり利用者様にデイサービスに通う動機を持たせたりすることができるのです。
ぜひ上手く訪問理美容サービスを利用して、利用者様がよりデイサービスに親しみを持てるようにしましょう。