転職にも有利!介護職でスキルアップをするには? おすすめの研修、講座もご紹介

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転職にも有利!介護職でスキルアップをするには? おすすめの研修、講座もご紹介

はじめに

介護職で仕事をしていく上で苦手な業務や、壁にぶつかった時に「スキルアップをしたい」と考えたことが一度はあるのではないでしょうか?
実際にスキルアップをするにはどうすればいいのでしょうか?
今回はスキルアップに有効な資格や研修について具体的にご紹介していきます。

スキルアップの方法① ~資格を取得する~

スキルアップの方法の一つとして挙げられるのが「資格取得」です。
資格を取得すると具体的にどのようなスキルアップにつながるのでしょうか?
おすすめの資格と共にご紹介していきます。

認知症ケア専門士
認知症に関する知識を高め、認知症利用者への的確かつ安心感のある認知症ケアの実践を行うための資格です。
即戦力として活躍や転職活動時に有利な資格です。
また資格維持のために更新や単位取得をする必要があるので、さらにスキルアップを図ることができます。

さらに社会福祉事業団研修指導センターで実施されている認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者養成研修を段階的に受けることができます。
指導者養成研修修了後は自らが講師になり事業所や施設の職員に対して認知症に関する研修過程を企画運営していくことができます。

介護福祉士
→介護系の資格の中で唯一国家資格であるのが介護福祉士です。
取得後は全国にある介護事業所等の仕事に就くことができ、給与に資格手当がつく場合が多いので、待遇面の向上も期待できます。

経験を積み管理職への就任など責任者として活躍することもできます。
また介護福祉士を取得すると福祉用具専門相談員として認められますので、福祉用具の仕事に就くこともできます。

現場での介護知識、福祉用具の知識を深めてケアマネジャーを目指すも多く見受けられます。
今後は上位資格である認定介護福祉士(仮称)など更なるスキルアップやキャリアアップにつながります。

社会福祉主事任用資格 
高齢者介護の分野だけでなく、障がい者・児童福祉、福祉事務所(公務員)に就く際に必要な資格です。

介護分野では特別養護老人ホーム、デイサービスでの生活相談員の要件になる資格です。
大学等において社会福祉に関する科目を3科目以上修了・卒業するか、もしくは指定の養成機関や講習会において特定の課程を修了することでも取得ができます.
さらに国家資格である社会福祉士をめざし福祉のスペシャリストとしてスキルアップができます。

スキルアップの方法② ~講座・セミナーを受講する~

資格取得となるとハードルが高く見える方もいるかと思いますが、講座・セミナーであれば受講するだけなので、より手軽に参加することができますね。
ここではスキルアップにつながる特選!4つの講座・セミナーについてご紹介いたします。

古武術介護
古武術介護とは日本古来の「古武術」の動きを応用した介護方法です。
介護者の身体(腰・肩など)を痛めず、利用者様にも負担のかからない動きを学ぶことができます。

古武術介護講習会では古武術介護の第一人者である岡田慎一郎先生が直接指導してくださいます。
「こういった状況の時はどうすればいいのか」など実際の現場の声に応えた実践も体験することができるので、まずは動画だけでも見てみてはいかがでしょうか?
古武術介護講座URL
http://shinichiro-okada.com/lecture/lecture01.html
古武術介護(動画)


ユマニチュード
ユマニチュードとは知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいた介護方法の一つです。
1970年代にフランスの体育教師2人によって創出されました。
薬に頼らず、短時間で効果が表れる画期的な方法です。
日本では2011年頃に導入されています。

たとえば、「声掛けをしながら、利用者に静かに触れてみる」などその組み合わせは150以上もの手法があるといわれています。
ユマニチュードにおける効果では利用者や介護対象者に対し触れながら、話をして、相手を見ることで、「大切に思われているんだ」と思うことにより、お互い(ケアする側:される側)の信頼関係や互いを尊重することでよりよいケアの実現するスキルアップが見込まれます。

講座URL
https://info.ninchisho.net/care/c220https://kaigo.news-postseven.com/3068
https://helpmanjapan.com/article/5140

レクリエーション介護士
レクリエーション介護士とは2014年に介護の現場の声から生まれた資格です。
訪問介護の業務ではあまりレクリエーションを行う場面がない為、デイサービス等レクリエーションが業務の一環とされている施設へ転職する際に有効かつ職場で活用できる資格です。
レクリエーションを通して利用者様とのコミュニケーションを図ることができます。
まずは2級を取得し、次に1級を目指せるスキルアップのきっかけになる資格です。
講座URL
https://www.brush-up.jp/article/kaigo_topic/recreationkaigo/

喀痰吸引研修
喀痰吸引研修とは利用者様に対してたん吸引等を実施する際に必要となる研修です。
2012年4月より、医療的ケアの位置づけで看護師等により行われた喀痰吸引について
介護福祉士取得者および一定の研修を受けた介護職員等においては、一定の条件のもとで「たんの吸引等」の行為を実施できるようになりました。

特にたん吸引のニーズの多い訪問介護、特別養護老人ホーム、老人保健施設、障がい者支援施設にて活躍できます。
介護福祉士取得後のスキルアップになる研修制度です。
第1号~3号に分けられそれぞれ可能な医療ケアについて異なります。

講座URL
https://www.sanko-fukushi.com/course/tankyuin.html
http://www.miraicare.jp/sp/course/kakutan.html

スキルアップは就職に有利になる?

スキルアップ①では資格、スキルアップ②では講座、セミナーについてご説明しました。
はたしてスキルアップは就職に有利になるのでしょうか?
職種の広がりやステップアップも可能な資格また独立開業が可能な資格ついてご案内いたします。

職種の幅が広がる:社会福祉主事任用資格
社会福祉主事任用資格を取得すると介護職員にとどまらず、相談員など職種の幅が広がります。
特別養護老人ホーム、デイサービスでは必須職種として生活相談員として活躍できます。
また障がい者総合支援サービスでの相談支援専門員の資格の要件となっています。
介護に限らずに福祉事業全般の職種への就職が可能になります。

給与に反映されやすい:介護支援専門員
国家資格ではありませんが、介護支援専門員(ケアマネジャー)は介護事業の中ではケアプランを作成する現場経験が必要となる都道府県の認定資格です。
試験では介護、医療、福祉分野の知識が必要になります。
受験要件として5年以上の実務経験が必要です。
実務経験が豊富で、介護現場を動かすケアプランを作成するケアマネジャーは介護職員や生活相談員と比べて資格手当や基本給も高い傾向にあります。

おわりに

今回、ご紹介した資格、講座などはごく一部です。
スキルアップは「目的」ではなく、あくまで「手段」であり、スキルアップを通じて自分がどうなりたい、どうしたいのかを明確にすることが重要です。

資格取得は目的やゴールでなく、その資格を活かし始めるという意味でスタートとして気持ちを新たにすることも重要です。
特に対人関係の仕事では極めることは難しく、経験すればするほど壁にあたります。大変ですが同時にやりがいのある仕事ですので、日々成長の気持ちを忘れずに業務にあたるようにしましょう。