介護施設の生活相談員とは？

ケアマネージャーや介護福祉士などの介護職員と介護施設利用者様との橋渡し役となる生活相談員。
そんな生活相談員は現在さまざまな介護施設で需要が高まっています。
今回はそんな生活相談員の仕事内容や必要な資格、生活相談員に向いている性格についてご紹介しましょう。

生活相談員
生活相談員の仕事は相談を受け付けたり、専門的な情報を提供したり、必要な機関と利用者様との連携を円滑にしたりという業務が中心となります。

そのため生活相談員には介護業界全般に関する幅広い知識と高いコミュニケ―ション能力が必要です。
また生活相談員の仕事内容には相談員業務以外のさまざまな業務が含まれます。

例えば利用者様の送迎や介護業務、ケアマネージャーのような業務、事務作業などです。
生活相談員の仕事内容にこれらの業務が含まれるかどうかは各介護施設によって異なります。

生活相談員になるために必要な資格
社会福祉法第19条によると生活相談員に必要な資格は社会福祉士資格か精神保健福祉士資格、社会福祉主事任用資格の内いずれか1つと定められています。

ただ各自治体によって生活相談員に必要な資格は異なっています。
例えば上記のような資格に加えて介護福祉士やケアマネージャーの資格、一定期間の実務経験も必要である自治体もあるので注意しなくてはいけません。

また実際には介護職員としての経験を積んで管理者や指導者の役割を担うようになった方が生活相談員を兼ねていることが多いです。
そのため生活相談員になりたい方はまず介護職員として地道に経験を積んでいくことが大切になるでしょう。

さらに介護施設の中には上記のような資格取得の条件無しで生活相談員を募集している施設もあるので、事前に自治体や介護施設の募集条件を確認することも重要です。

介護施設では欠かせない存在の生活相談員ですが、実際にはどんな職場でどのように活躍できるのでしょうか。

特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームでは生活相談員の仕事は窓口で案内や手続きの業務、介護職員同士や他機関の方々との連係や調整に関する業務が中心になります。

例えば利用者様の入所や退所時の手続き、相談受付業務や介護職員の研修企画などです。
しかし特養の生活相談員は介護業務も任されることもあります。
特別養護老人ホームは 100名の利用者様に対して常勤の生活相談員が必ず1人配置されなくてはいけません。

介護老人保健施設
介護老人保健施設の生活相談員の業務内容は特別養護老人ホーム の生活相談員と同じようなものになります。
リハビリが中心となる介護老人保健施設 では利用者様から相談を受ける生活相談員も障害者福祉に関する知識が必要になるでしょう。
さらに苦しいリハビリ中の利用者様の相談には細やかな対応が求められます。
また介護老人保健施設は特別養護老人ホームと同じく100名の利用者に対して常勤の生活相談1人の配置が定められています。

有料老人ホーム
民間の介護施設である有料老人ホームでは生活相談員の業務は特に多種多様になります。
そのため生活相談員は利用者様や介護職員の状況把握だけでなく、施設内の運営状況もしっかり把握する必要があるのです。

業務に慣れるまでは大変かもしれませんが、介護職や介護業務以外に介護施設の経営や運営に関する知識も得られるというメリットがあります。

通所介護事業所（デイサービス・デイケア）
デイサービスやデイケアの生活相談員の業務は相談受付業務や窓口業務、他機関や介護職員との調整業務が中心になります。

例えば利用者様の介護サービス利用計画を立てたり、介護職員や他の施設への連絡調整をしたりなどの業務です。
小規模の事業所では生活相談員が介護サービスを提供したり、送迎業務を行うこともあります。

働く職場によって生活相談員の活躍の仕方が変わることが分かりました。
では生活相談員に向いている性格はあるのでしょうか？
自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。

明るく他人と話すことが好きな人
生活相談員の仕事はさまざまな立場の方とコミュニケーションを取ることで成り立ちます。
そのため生活相談員には基本的に他人との会話が苦にならない性格の方が向いているでしょう。
また業務上、複雑な人間関係のクッション役になりやすい生活相談員は、精神的なストレスに負けない明るい性格の方も向いているといえます。

責任感が強い人
生活相談員は利用者様の相談への対応だけでなく、他の機関や介護職員との連絡や調整も行わなくてはいけません。
そのため生活相談員には責任感が強く報告や連絡、相談といった基礎的なことがしっかりできる方が向いています。
また生活相談員の仕事は複雑かつ責任重大なものが多いです。
そのため物事を投げ出さない責任感の強さは円滑な業務遂行のために欠かせないでしょう。

思いやりと想像力がある人
生活相談員の仕事は相談受付業務が主体となります。
そのため生活相談員には相手に共感し、目線を合わせて物事を捉えられる能力が求められます。
また生活相談員は基本的にさまざまな立場の方から相談を受けるので、周囲の人を思いやる気持ちの強さは生活相談員にとってとても重要なものとなるでしょう。

生活相談員は利用者様と介護職員、他機関の関係者を繋げる重要な存在です。
そのため生活相談員は利用者様だけでなく介護職員からも感謝してもらえる魅力のある職業と言えるでしょう。
そんな魅力のある生活相談員への転職を検討している方はぜひキャリアカルテを利用してみて下さい。
非公開求人を含めた業界最大級の求人の中からあなたにぴったりのお仕事を紹介してもらえますよ。

キャリアカルテへの転職相談はこちらから！