介護職員として病院で働くってどう?メリット・デメリット、適性をご紹介!

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介護職員として病院で働くってどう?メリット・デメリット、適性をご紹介!

はじめに

介 護職員が働く職場といえば、介護施設と考える人が多いでしょう。
しかし、求人を検索してみると、病院での介護職の求人を見つけることができます。
実は病院で働く介護職は、介護施設とは異なる働き方をしています。
そこで、介護施設と病院での仕事内容の違いや病院で働く場合の適性について紹介したいと思います。

1. 介護施設と病院の違いとは?

介護職といえば、介護施設で働くイメージがありますが、病院の介護職とは何が違うのでしょうか。
介護施設と病院で働き方にどのような違いがあるのかご紹介したいと思います。


介護士・看護師の配置
介護施設のサービス内容は、利用者様への生活を支援する「介護」が中心です。
そのため、介護職員が利用者様3名に対して1名の配置に対し、看護師は利用者様30名以下で1名以上、31~50名で2名以上の配置、と圧倒的に介護職員が多くなっています。
しかし、病院のサービス内容は、病気の治療と失われた機能を回復させる「医療」が中心です。
そのため、一般病棟 では患者3名に対し看護師1名、療養病棟では患者4名に対し看護師1名と医療スタッフである看護職員の配置が多くなります。

職場環境
職場環境の違いとして、配置スタッフ・設備・運営法人・家族の訪問有無などが挙げられます。

・配置スタッフ
病院では介護施設に比べて、医師や放射線技師、リハビリ職員などさまざまな医療スタッフが勤務しています。

・設備
病院ではレクリエーションの道具や大人数で集まって作業をするような場所は少なく、医療機器やリハビリ器具などが多くあります。

・運営法人
病院は医療法人が母体ですが、特別養護老人ホームは社会福祉法人、老人保健施設を除く多くの介護施設は株式会社などの民間法人が母体です。

・利用者
介護施設では高齢者がほとんどですが、病院では老若男女を問わず、介護を行う必要があります。


介護職員の業務内容
介護施設でも病院でも、介護職員として患者様(利用者様)の食事、排泄、入浴などの介助を行うことは同じです。
また、シーツ交換や清掃などの環境整備も介護施設と同様に行います。
しかし、介護施設と病院では介助の対象となる人の状態が大きく異なるため、同じ介助の仕事でも「質」が異なります。
病院では病気やけがの状態が安定していない場合もあるため、介護施設と同様に感染予防など病気特有のリスクに十分注意をする必要があります 。
また、その他に病院で行う業務として、カルテ情報の整理や保存、医療器具の管理といった看護師の補助業務があります。
介護施設で行うような、レクリエーションやケアプランの作成といった業務はほとんどありません。

2. 病院で働くメリット・デメリット

病院で働くことは、介護職員として多くのメリットがあります。
その一方で、病院ならではのデメリットがあるのも事実です。
具体的にはどういったものがあるのでしょうか?

メリット
① 医療的な行為やリスク管理を学ぶことができる
病院は病気やけがの治療を行う場所であるため、介護施設では見ることができない、医療行為やリスクの管理を間近で学ぶことができます。

② ケアプランの作成やレクリエーション業務が無い
介護施設では介護が主なサービス内容であるため、介護職員が主体となってケアプランを作成したり、レクリエーションや行事の準備・実施をしたりする必要があります。
病院ではそのような仕事を行う必要がないので、レクリエーションの面では業務負担が減ります。

③給料や福利厚生が良い・安定している
病院の運営主体は医療法人ですので、民間法人などが運営する介護施設と比較して、経営が安定しています。
そのため、給料が安定していたり、医療費の補助など医療法人特有の福利厚生が充実していたりといったメリットがあります。

③ 高齢者だけでなくさまざまな年齢の患者様の介助がおこなえる
介護施設では高齢者の介護をおこなうことがほとんどです。しかし、病院では子どもから高齢者まで幅広い患者様が入院しています。
そのため、介護施設では関わることのできない、幅広い年齢層の患者様に対する介護が経験できます。

デメリット
① 単調な業務が多い
病院では医療が中心ですので、介護施設のように生活の場としてレクリエーションや行事を楽しむことが少なくなっています。
どちらかというと、看護師の補助的な介護や雑務が多く、介護職が主体となっておこなう業務が少ないため、介護職としてのやりがいを感じづらい人もいるかもしれません。

② 医療従事者との関係づくりが難しい
病院で働く介護職は、看護助手として多くの医療従事者と一緒に働く必要があります。そのため、彼らとの関係づくりが重要です。
介護施設であれば、介護職の人数が多く、介護職の意見も通りやすいでしょう。
しかし、医療が中心の病院では、医療従事者の意見が重視されがちで、中々対等に話すことができないといったケースもあるようです。

③  医療的なリスクに注意が必要
医療に触れる機会が多い一方で、医療的なリスクヘッジをしっかり行わなければいけません。
特に急性期の病院の場合、患者様の体調は急変することもあります。
患者様の些細な表情や行動の変化から、体調の変化を読み取る注意力と緊張感が求められます。

病院で働くのに向いている人って?

病院への転職を考える前に、自分が病院で働くのに向いているのか知りたくありませんか?
病院で働くのに向いている性格・いない性格を紹介していたいと思います 。

向いている性格
①医療に興味がある・看護師を目指している
医療に興味があったり、将来看護師を目指したりしているような方は、病院で介護職として働くのに向いています。
間近でさまざまな医療行為を見ることで、何よりも勉強になるはずです。

②補助的な業務が好き
病院では看護職の補助的な業務が多く、介護施設のように介護職が主体となって働く業務は少なめです。
自分が主体となって動くよりも、誰かのサポート役として動きたいという人には適した環境といえるでしょう。


向いていない性格
① 介護職として専門性を発揮したい
病院でも介護業務は可能ですが、あくまで看護助手としての役割が多くなります。介護施設のように、介護職が中心となってケアプランを作成し、さまざまなアプローチを行うようなことはできません。
介護職として存分に専門性を発揮したいという人には介護施設の方が適しているといえます。

②高齢者への介護が好き
高齢者への介護の経験を積みたい人は、若い人が入院するような一般病院でなく、高齢者介護施設か、療養型病院など高齢の患者様が多い病院での勤務の方が適しているでしょう。
③他職種とのコミュニケーションが苦手
介護施設でも他職種とのコミュニケーションは必要です。しかし、病院では介護職の他に医師、看護師、リハビリスタッフ、臨床検査技師など多職種が一人の患者様に関わってくるため、コミュニケーションスキルが必要です。
他職種とのコミュニケーションが苦手な人は、介護施設のように介護職主体の環境の方が働きやすいかもしれません。

ただし、医療的な面も学びながら、介護職としての専門性を発揮したいという方もいるかもしれません。
そのような場合は、介護老人保健施設や通所リハビリテーションなどの医師や看護師、リハビリ職の配置がある介護施設の求人を検索してみましょう。


おわりに

病院で働くことのメリットは、何といっても医療の現場を経験できることです。

看護師を目指したり、介護職として約立つ知識を習得したりするためには非常に魅力のある職場です。
病院の介護職(看護助手)で転職をお考えの方は、是非キャリアカルテを利用して、自分にあった職場を見つけてみてはいかがでしょうか?

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