今さら聞けない!介護の専門用語あれこれ

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今さら聞けない!介護の専門用語あれこれ

はじめに

「特養」「サ高住」「残存機能」…この単語を聞いてぱっと意味やイメージが湧いた方はどれくらいいるでしょうか?介護・医療の現場ではこのような業界特有の専門的な用語が多く飛び交い、未経験の方や経験の浅い方ははじめは戸惑うことが多いかもしれません。
今回は介護の現場で働く上で基本的な用語から最近耳にするようになった用語までご紹介していきたいと思います。

1. 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは公的に運営されている介護福祉施設のひとつです。

通称「特養」と呼ばれ、社会福祉法人という福祉事業を行うための法人が運営をしています。
特別養護老人ホームは病気や障がいなどによって在宅での生活が困難になった高齢者が公的な介護サービスとして入居することができる施設です。
公的施設のため、費用は安価で負担金額は本人や家族の経済状況、入居する部屋タイプによって異なります。
費用面から入居希望者が多く、緊急度の高い高齢者から順の入居となるので入居待機者の増加が全国で慢性的な問題になっています。また費用が安価な分、提供できるサービスに限りがあります。
働く側の点からすると寝たきりや麻痺など介護度の高い高齢者が多いため、介護職員にかかる業務的な負荷が他の施設に比べて多い反面、身体介助の技術を磨くいい現場とも言えます。
また公的な法人のため、賞与が多く福利厚生が充実している施設も多く、高収入を見込める可能性があります。

2. 認知症

認知症とは脳の障害の一種です。

様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、機能が悪くなってしまったりしたために障害が起こり、日常生活をする上で支障が出ている状態を指します。
まだ原因がはっきりとしておらず、治療する方法はまだ見つかっていません。
認知症にはいくつか種類があり、主なものとしてアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などが挙げられます。

認知症患者の内、約60%がアルツハイマー型認知症とされています。
以前は「痴呆」という名称でしたが、差別的な表現であることから現在は「認知症」に統一されています。

認知症の症状を抱えた高齢者が共同で生活する共同住宅が「グループホーム」です。
介護職員が24時間在中していますが、あくまで住宅という括りで、建物も一般の住宅のような造りをしています。リハビリと認知症の進行予防を兼ねて職員と入居者が一緒に洗濯や料理をしたりとアットホームな雰囲気が特徴です。

3. 介護医療院

介護医療院とは2017年の介護保険法改正によって新設される施設のひとつです。

法改正により、介護療養病床や25対1の医療療養病床が廃止されることに伴って、患者の受け皿として創設されます。
日常的な医学管理や看取り・ターミナル機能と生活施設との機能を併せ持つとされ、療養病棟により生活を重視した形になるのではないでしょうか。

働く側としては病院や特養、老健と同様に介護度・医療依存度の高い入居者の方の介護にあたるため、業務の負荷は少なくなさそうですが、医療的な知識や技術を学ぶことができる貴重な現場になりそうです。
整備は2018年の4月から始まるので、興味のある方は求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。

4. ユマニチュード

ユマニチュードとはフランスで生まれた新しい認知症ケアの手法です。

薬や器具など特別な道具を必要とせず、「見る」「話しかける」「触れる」「立つ」の4つの基本動作を組み合わせて行います。
利用者と同じ目線、もしくは下から約20cmの近距離で優しく目を合わせる、包み込むように優しくゆっくりと触れるなどの技術を用いて、認知症患者の不安や恐怖を和らげ、信頼関係を築きます。
ユマニチュードの技術を用いることで、介助時に強い抵抗を見せていた入居者(利用者)さんの態度が軟化し、「ありがとう」と笑顔で言葉を発したという事例もあるほど、正しく用いれば効果の大きいケア方法です。

ただ技術だけを知り、やり方だけを真似するのは逆効果です。
本質は相手への気遣いであり、そのことをよく理解した上で取り入れることではじめて相手との信頼関係が構築できるのです。
最近ではユマニチュードに関する書籍も多数発行されていますので、興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。