介護業界で働くなら取っておくべき!介護職員初任者研修とは
はじめに
介護職員初任者研修とは、介護業界で働く上で非常に有効かつ比較的簡単に取得のできる資格の一つです。
元々は「ヘルパー2級」という名称で、こちらの方が耳馴染みがある方も多いのではないでしょうか。
今回は介護系資格の入門編とも言える介護職員初任者研修についてご紹介したいと思います。
これから資格取得をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
1. 介護職員初任者研修とは
そもそも介護職員初任者研修(以下初任者研修)とはどんな資格なのでしょう?
初任者研修は訪問介護の業務に従事する場合において受講が求められるカリキュラムのことです。
訪問介護の現場で活躍するためには、初任者研修もしくは実務者研修の受講が必要であり、修了証明書の交付を受けなければなりません。
施設での介護職の場合は、介護職員初任者研修の取得は必須ではありません。
しかし「有資格者が介護をしている」という安心感を利用者(入居者)とその家族に与えるために、応募資格に「介護職員初任者研修の取得が必須」となっている施設が多いです。
施設での就職をお考えの方も取得をして損はない資格と言えるでしょう。
資格を取得するまで就職が待てない!という方は資格取得の支援をしてくれる施設もあるので、そういった求人を探すのも一つの手ですね。
2. どこで受けられるのか?難易度は?費用は?
初任者研修はどこでも受けられるというものでは無く、各都道府県で指定された養成機関でのみ実施しています。
職務の理解や介護の基本、認知症や障害への理解、心と身体の仕組みと生活支援技術などを講義と演習を交えて学ぶことになり、カリキュラムは合計130時間にわたります。
(機関によっては修了試験が設けられている場合があります。)
学ばなければならないことは多いですが、真面目に取り組んでいれば難しいものではなく、ほぼ確実に取ることができる資格と言えるでしょう。
受講費用は機関によって差があります。期間限定の割引キャンペーンや、指定の施設で就職を決めると受講料がキャッシュバックされたり、補助金がもらえる場合もありますので、受講の際にはよく比較して決めた方がいいでしょう。
3. キャリアを積んでいくためにも欠かせない資格
初任者研修は訪問介護に従事するために必要な資格であると同時に、今後介護の現場においてスキルアップを目指すためにも重要と言えます。
一般的な介護職のキャリアパスとして次に取得を目指すのは「介護職員実務者研修」です。
これは介護職の中で数少ない国家資格の一つである「介護福祉士」の取得に受講が必須であり、初任者研修を終了している人は受講時間の一部が免除されます。
その分受講料も減額されますので、取っておいて損はないですね。
また何も予備知識のないままに介護の現場に入るのとそうでないのとでは、仕事の覚えや慣れにも差が出てきます。
早く介護の現場に慣れるためにもおすすめの資格の一つです。
おわりに
介護系の資格は他にも様々な種類がありますが、受講できる機関の多さや、就職に役立つ点が多いことからまずは介護職員初任者研修の取得をおすすめします。
すぐに介護の現場で働かなくても、身内の介護が必要になった時に使える知識を学ぶことができます。