準備を忘れずに!介護福祉士受験のための必要書類とは?
はじめに
介護士の上位資格である介護福祉士は、国家資格です。
介護福祉士を受験するためには所定の要件や書類などが細かく定められています。
書類を揃えるのにも時間がかかりますので、余裕を持って申し込むことが必要です。
今回は介護福祉士の国家資格試験受験に必要な書類と流れについてご紹介します。
介護福祉士国家試験の受験までの流れ
介護福祉士国家試験を受験するには、必要書類を揃え、規定に従った申し込みが必要です。
では具体的にどのような準備をすればよいのでしょうか。
① 「受験の手引き」を手に入れる
介護福祉士国家試験を受験するためには、まず受験を申し込まなければなりません。
受験申込には「受験の手引き」が必要です。
受験の手引きは、社会福祉振興・試験センターのホームページから送付を申請することができます。
またはがきを社会福祉振興・試験センターに郵送して請求することができます。
例年、8月から9月にかけての約1ヶ月の間に申し込む必要がありますので、それを見越して「受験の手引き」を申請しておきましょう。
受験の手引きが公開されるのは、例年ですと7月に入ってからです。
② 申し込み
社会福祉振興・試験センターから送られてきた「受験の手引き」をよく確認し、不足なく必要書類を添えて試験センターに申し込みます。
申込書類を送る際には、普通郵便ではなく簡易書留で送るようにしましょう。
そうすれば、郵送事故など何かあっても郵送履歴を追跡することができます。
③ 受験票の受け取り
社会福祉振興・試験センターで申込書類を受け付けた後、受験票が送付されてきます。
例年、1月に試験が行われますので、前年の12月頃に受験票が送られてきます。
この受験票は、実際に受験する際に必ず必要になるので、なくさないようにきちんと保管しておきましょう。
④ 実務経験証明書の提出
介護福祉士国家試験を受験するためにはいくつかの要件がありますが、実務経験で申し込む場合、受験する当該年度の年度末まで働いたことを見越したうえで日数を満たせば、受験できることになっています。
申込が例年9月頃までですから、その時点で実務経験日数が足りない場合は「見込み」として実務経験証明書を添えて申し込むことになります。
実際に従事した実務経験証明書を提出するタイミングは、要件を満たした期日以降か、定められた提出期限内です。
介護福祉士国家試験に必要な書類とは
介護福祉士国家試験の受験申込までの流れを説明してきました。
試験センターに申し込むには揃えなければいけない書類がいくつかあります。
具体的にはどのようなものが必要なのでしょうか。
受験できる要件によって必要な書類が異なりますので、「実務経験ルート」と「福祉系の養成施設」など、主なルートでご紹介します。
受験者全員が必要な書類
初めに、ルートに関係なく受験者全員が必要な書類をご紹介します。
① 受験申込書
② 受験手数料振替払込受付証明書貼付用紙
③ 受験用写真等確認票
受験資格によって必要な書類は違う
上記の書類に加えて、受験資格によって必要な書類が異なります。
今回は「実務経験3年以上+実務者研修を修了した場合」と、「福祉系高等学校を卒業した場合」についてご紹介します。
① 務経験ルート
まず、実際に働いた期間と日数が確かにある、ということを証明する「実務経験証明書」が必要です。
証明する実務経験の内訳が、転職や異動などで複数の事業所にわたっている場合には「従事日数内訳証明書」も一緒に提出します。
申込時に実務経験証明書(見込み)として提出した場合には、要件を満たした後に正式な「実務経験証明書」を提出する必要があります。
② 福祉系高等学校ルート
福祉系高等学校は、カリキュラムにおいて介護福祉士国家試験を受験する資格を満たしていますので、必要書類は「卒業証明書」のみです。
受験申込の段階で、まだ卒業していない場合には「卒業見込み」として申し込むことができます。この場合、卒業と共に介護福祉士資格を得ることになるため、卒業証明書を提出し直す必要はありません。
③ 受験の場合
前年度までに介護福祉士国家試験を受験したが合格できず、次年度に再度受験する場合には「受験資格確定済申出書」を提出することになります。
再度実務経験証明書を提出する必要はありません。
実技試験を免除するのに必要な書類
介護福祉士は、筆記試験と実技試験という2つの試験に合格する必要がありますが、定められた研修などを履修すれば実技試験は免除されます。
実務者研修を修了すれば実技試験を免除できますので、「実務者研修修了(見込)証明書」が必要です。
なお、平成21年度以降に福祉系高等学校に入学した者の場合、実技試験が免除される新カリキュラムを学んでいますので、実技試験免除に関する書類は不要です。
実務経験証明書とは
実務経験証明書とは、実際に介護や福祉の現場で働いていた期間や日数を証明する書類です。
実務経験証明書を手に入れるには、どうすればいいのでしょうか。
介護福祉士国家試験の受験資格を証明する書類の一つ
実務経験で介護福祉士国家試験を受験する資格要件です。
① 介護等の業務に従事した日数が540日以上
② 実務経験の対象となる施設(事業)及び職種で在職した期間が1095日以上
実務経験証明書とはこれらの要件を満たしているかどうかを証明する書類です。
注意したいのは、欠勤はもちろん「有休取得日は従事日数に入らない」ということです。
介護休業や産休・育休で休んでいた日数も含まれませんので、休業期間がある人は受験前によく従事日数を確認するようにしましょう。
実務経験証明書は働いていた法人に書いてもらう
実務経験証明書は自分で書くことはできません。
雇用主、つまり働いている(あるいは働いていた)法人や事業所に書いていただく必要があります。
複数の法人で働いていた場合は各々に依頼しなければならないので、回収に時間がかかります。また有休や休業は従事日数に入らないということになると、勤務表ではなく勤務実績を調べる必要があるので、証明書を書くのにも時間がかかります。
他の受験者からも証明書の依頼を受けている場合が多いので、事業所には余裕をもって依頼するようにしましょう。
おわりに
介護福祉士国家試験は、受験勉強も大変ですが受験を申し込むために用意する書類も多く、時間がかかります。
しかも申し込める期間は1ヶ月と限られていますので、予め申し込みの流れや必要書類を把握しておくことが重要です。
申し込みが間に合わなかった、ということがないように前もって情報を調べ、準備しておきましょう。
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