介護職向けの自己PRの書き方とポイントとは？例文も合わせてご紹介

就職活動をする際、応募先の企業に志望動機や経験を伝えることも大切なのですが、自己PRもとても重要な要素です。
特に、介護職として採用してもらうためにはどのように自己PRを書けば良いのでしょうか。
介護職が未経験の場合、何をPRすればいいのか分からないという方もいるかもしれません。
効果的に自己PRを書くためのポイントと、介護サービス別の例文も合わせてご紹介します。

自己PRは、介護職だけの話ではありません。
企業の採用担当者であればだれでも、自己PRを採用するための重要なポイントとして捉えています。
では、なぜ就職活動において自己PRが重要視されているのでしょうか。

自己PRを通してコミュニケーションスキルを見られている
介護職は、利用者様と円滑にコミュニケーションをとることが求められます。
介護の仕事はチームワークですから、他のスタッフとも良好な関係を築かなければなりません。

さらに自己PRを作成するためには、自己を客観的にとらえる必要があります。
履歴書の限られたスペースの中で「自分の強みは◎◎で、こういった経験が今後活かせる」といった形で第三者に自分の魅力を最大限に伝えなければいけません。
自己PRは、自分のことを客観的にとらえながら、それを上手に他人に伝えるコミュニケーションスキルがあるかどうかを判断する、重要な要素の一つなのです。

また利用者様には早く自分のことを覚えてもらう必要もあります。
いうなれば自分のことを上手く表現する＝「売り込む」必要があるのです。
履歴書に自己PRを上手に書けるのなら、上手に自分を表現することができるはずです。

文章をまとめる力も試されている
履歴書に自己PRを書くスペースは限られています。
そのスペースで、自分を客観的にとらえて売り込まなければならないのです。
つまり、文章をきちんと枠内に収め、かつ分かりやすくまとめる文章能力も試されていることになります。

介護職は現場で、利用者様やスタッフの生の声と向き合うことになります。
その際、自分の主張を丁寧に、かつわかりやすくまとめることが必要です。
文章できちんとまとめることができれば、言葉でもある程度まとめることができるはずです。

採用してもらうためには、まず採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらう必要があります。
効果的に自己PRを作成するために、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。
また介護職の経験がない人はどんなことをPRすればいいのでしょうか。

具体的に書く
自己PRは具体性のあるものにしましょう。
せっかくのPRポイントが抽象的では相手に伝わりにくくなってしまいます。
例えば「元気さ」をPRポイントとするなら、「自分の元気さが前職でどう役に立ったのか」「元気さをどう生かして働いていきたいか」など具体的なエピソードや数字を用いて、相手に分かりやすい構成を心がけましょう。


読みやすい構成にする
文章全体を既定のスペースに収めることはもちろんのこと、あまりにも簡潔にまとめすぎてスペースが余ってしまうのも見栄えが悪くなってしまいます。
スペースは全体の2～3割にとどめ、ちょうど収まるぐらいの長さにまとめます。

また、一つ一つの文章が長くなると意味が伝わりづらくなってしまいます。
逆に、短くすぎても読む側に違和感を与えますので、適度な長さでまとめましょう。

今までの経験を盛り込む
自分の強みをアピールするためには、自分の経験を伝えるのが効果的です。
介護職経験者であれば、今までの現場での経験を今後どのように活かすことができるかを盛り込みましょう。

介護職未経験者であれば、今までの職務経験や人生体験をどのように介護職として活かしたいのかを書きます。

採用してもらいたい応募先（業界）によって、自己PRの書き方も異なってきます。

では、福祉業界において自己PRはどのように効果的に書くことができるでしょうか。
介護サービス別に例文をあげてみます。

特別養護老人ホーム
（介護職経験者の文例）
「終の棲家」といわれる特別養護老人ホームで、利用者様の人生終盤のステージを支えるため、今まで培ってきた「希望を叶える介護」を実現させるため、チームの一員として働かせていただきたいと思います。

（未経験者の文例）
特別養護老人ホームは、利用者様の人生そのものを支える施設だとお聞きしました。
それには、今まで接客業で培ってきた笑顔と行動力が活かせると思います。

（解説）特別養護老人ホームは、一度入居したら最期まで過ごすことが多い施設です。
利用者様の人生（生活）を支えるために自分が何をすることができるのか、というような点をアピールするといいでしょう


デイサービス
（介護経験者の文例）
利用者様から「元気があっていいね！」とか「よく気が付くね」と言われます。
元気の良さと気遣いを活かし、一層成長させられる場所、それがデイサービスだと思っています。

（未経験者の文例）
今まで、忙しく動き回る仕事を経験してきました。
デイサービスでも、利用者様のために動き回り、皆さんを笑顔することができれば良いと思っています。

（解説）デイサービスは日帰りサービスであり、主な業務が入浴とレクリエーションになります。入浴介助はとにかく忙しく、レクリエーションには元気の良さが必要なので、その点を意識してアピールするといいでしょう。


訪問介護
（介護経験者の文例）
利用者様が住み慣れている自宅で、必要なサービスを受けながら暮らし続けることができるために、今までの介護で培った「かゆいところにまで手が届く」ケアを行わせていただきたいと思っています。

（未経験者の文例）
主婦として毎日、家事や育児を行ってきた経験を一番活かすことができるサービス、それが訪問介護だと思っています。
介護技術や知識もしっかり学んで、一日でも早く一人前になるために頑張りたいと思います。

（解説）訪問介護は、利用者様の自宅で、基本的に一人で行うという特徴があるので、目が行き届くという点をアピールするといいでしょう

履歴書において、自己PRは採用や面接に至るための大き要素の一つです。

採用担当者はまず、履歴書を読んでどのような人物なのかを想像するものです。
その際、決して尊大ではなく、しかも有能な人物かもしれないという想像をしてもらうためには、効果的な志望動機や自己PRがとても大切なのです。

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