なんで落ちたの?介護の面接で「不採用」になる理由

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なんで落ちたの?介護の面接で「不採用」になる理由

はじめに

介護業界は深刻な人材不足に陥っています。
介護が必要になる高齢者を支えるだけの、若い担い手の絶対数が足りない中で、施設や事業所は、のどから手が出るほど人材を欲しがっています。
しかし、だからといって誰でもいい訳ではありません。
採用担当者は人手不足の中でもしっかりと応募者を見定めているのです。
今回は面接で不採用になりがちな言動や、逆に採用されやすいポイントを解説していきます。

やっぱり第一印象が大事

介護職に限らずどの職種でも、やはり面接に大切なのは「第一印象」です。
具体的にはどういった印象が効果的なのでしょうか。

清潔感のある身だしなみは最低限のマナー
見た目が与える第一印象は大きく、人によっては見た目で先入観を持ってしまうこともあるでしょう。
面接で採用担当者は、まず見た目で「利用者様の前に出して恥ずかしくない身だしなみかどうか」を確認します。

介護の現場ではお客様は「高齢者」です。
派手な髪色や化粧、無精ひげは同じ年代の友人や家族の間ではいいとされていても、お年を召した利用者様の中には好まれない方もいます。
どの年代からも好印象を得られるよう、女性ならナチュラルメイクで髪はすっきりとまとめる、男性なら髭を剃って髪も短く整えるなど清潔感を重視した身だしなみを心がけましょう。

また面接では、性別関係なくスーツか、それに準じた格好で臨みましょう。
これは最低限のマナーといえます。

緊張していても好感度のある態度を
面接は、誰でも緊張しますよね。
「何を聞かれるんだろう」「面接官はどんな人なんだろう」と時間が迫るにつれてどんどん不安になる方も多いのではないでしょうか。
採用担当者もそのことは理解していますから、多少笑顔が強張ったり、声が上ずったりしても仕方ありません。
ただ、緊張のあまりずっと下を向いてしまうとか、相手の目を凝視し続けることは控えましょう。
声の震えは仕方ありませんが、丁寧な言葉遣いを意識しましょう。

声の大きさは小さすぎず、大きすぎず適度な声量を心がけます。
目安は、相手の表情で読み取りましょう。
しかし、あまりにも緊張していればその余裕もないかもしれません。
そんな時には「すみません。ちょっと緊張してしまって…。」と正直に相手に伝えましょう。
緊張していたとしても好感度をもってもらえるような応対を心がけることが大切です。

姿勢は日ごろの習慣が出がち
次に心がけたいのは「姿勢」です。
自分では背筋を伸ばしてまっすぐ立っているつもりでも、最近はスマホの影響もあってか、知らないうちに背筋が丸まっていたり、肩が前に出ていたりと姿勢が崩れていることがあります。

面接の前に、椅子に座る自分を鏡でチェックしてできるだけいい姿勢を保てるようにしましょう。また女性であれば脚を閉じておき、手は軽く膝の上で重ねておきます。男性は、肩幅ぐらいになら脚を開いてもかまいませんが、膝が開かないように注意しましょう。

背筋が伸びた姿は快活な印象を与えますが、あまり胸を突き出し過ぎないように注意しましょう。

言動にも注意して!

第一印象で好感を与えたとしても、質疑で悪印象を与えては元も子もありません。
実際に面接の際に、NGとされる例についてご紹介していきます。

「介護だから受かる」と思っているなど、上から目線の言動
確かに、介護業界は人手不足に悩んでいますが、「そんな状態だから、どうせ受かるだろう」というような考え方で面接に臨むと、受け答えの時にその気持ちが出てしまいます。

簡単にいえば「上から目線」で採用担当者に話をするのは絶対NGです。
採用担当者は「一緒に働きたいと思える人」を探しています。
「どうせ受かる」と考えている人と一緒に働きたいと思えるでしょうか?
最初の動機がそうだったとしても、面接時にはしっかりと介護に対する思いを伝えるようにしまhそう。

声が小さい、ネガティブな受け答えが多いなど消極的な態度
好感度の項目でも述べましたが、声が小さすぎても聞こえませんし、大きすぎても不快感を与えてしまいます。
また聞かれた質問に対し「自信がありません」や「やったことがありません」など消極的な答えはNGです。
もちろん、虚偽の回答をしたり虚栄を張ったりする必要もありません。
ただ、同じできないことであっても「今は正直自信がありませんが、入社させていただけたら、できる限り早く自信をもてるように頑張ります」という前向きな受け答えをするだけで積極性がみられます。

「ハローワークにすすめられたから」と他動的
自主性(主体性)、協調性などは、面接の時だけでは解りかねます。
しかし、受け答えの中であまりにも「自分」をもっていないのもNGです。
例えば、応募した理由を問われた時に「ハローワーク介護の仕事をすすめられたので…」と答えるのは避けましょう。
本当にハローワークで勧められたとしても、介護の仕事を選んだことには何らかの理由があったはずです。
「おじいちゃんっ子だった」「母がデイサービスでお世話になった」など些細なことでもいいので、自分の言葉で志望動機を応えるようにしましょう。

こんな人が受かりやすいかも?

今まで、面接の時に注意すべきこと、避けた方がいいことをご紹介してきました。では逆に、どういう人が受かりやすいのでしょうか。
具体的に解説していきます。

目を見てハキハキと話すことができる
介護の仕事は接客業の一種とも言えます。接客業では明敏さ、爽快さはとても大切です。
相手に与える印象が明るく爽やかなものなのか、それとも暗くどんよりしたものなのか、コミュニケーションの取り方で変わります。

質問を受ける時、答える時には相手の目を見て、ハキハキと話をしましょう。
ただし目を凝視しすぎるのではなく、適度に目線を外したり、相手の胸辺りに目線を落としたりしてバランスを保ちます。

自分の熱い想いを伝える時には、まっすぐに相手の目を見ると効果的ですが、長時間相手を凝視することは逆効果になります。
コミュニケーションが良好にとれるのであれば、相手に信頼感を与えることになるため、介護の仕事にも向いている、と判断されるでしょう。

前向きで自発的な志望動機・意見が言える
“言動に注意する”の項目で、消極的・他動的な志望動機は控えることを述べました。
入社したらどんなことがしたいのか、利用者様やご家族とどのように向き合っていきたいのか、今の自分に足りないことをどうやって身に着けていきたいのかなど、前向きな発言ができるとよいでしょう。

また、こちらからも、疑問に思ったことがあれば聞いてみましょう。
初心者であれば基本的な質問でも大丈夫ですが、転職など介護経験がある場合には「どんな行事があるのでしょうか」「施設の理念は何ですか」「部署同士の連携はどのように図っておられるのですか」など踏み込んだことを聞いてみてもいいでしょう。
そうすれば、自分から行動できる自発性がある人だという印象を与えやすくなります。

明るく謙虚な態度
どんなに介護や社会人としての経験があったとしても、おごり高ぶるような態度、尊大な態度というのはいずれ問題を起こすのではないか、と思われてしまいます。
経験の豊富さや資格を褒められても自分を卑下することはありませんが、「まだまだ勉強中です」「周りの環境に恵まれていたおかげです」など控えめな態度の方が採用担当者に好印象を与えます。

おわりに

業種に限らず面接にはある程度のルール、マナーというものがあります。
これは介護業界であっても同じです。
さらに、介護業界だからこそ担当者が注意してみている点もあります。
とはいえファーストコンタクトの段階ですから、担当者と求職者がうまくマッチングして「この人となら一緒に働いてみたい」と思ってもらえることが秘訣です。
いうなれば「お見合い」のようなものでしょうか。
しっかりと事前準備を行って、良い相性だと思ってもらえるように臨むことができるでしょう。
キャリアカルテでは、お仕事紹介だけではなくこのような面接対策もしっかり対応してくれます。面接が不安な方は一度利用してみてはいかがでしょうか?

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