介護のプロを目指すなら取っておきたい!介護福祉士ってどんな資格?

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介護のプロを目指すなら取っておきたい!介護福祉士ってどんな資格?

はじめに

日本が「超高齢化社会」と言われ始めたのは平成22年。
介護サービス事業所の増加と共に介護の求人は今後も増えていくことが予想されます。
人の資格欄には、「無資格・未経験可 」と書かれているものもありますが、今後の超高齢化社会の進行に向けて、有資格者が求められることが予想されます。
今回は、介護のプロを目指すのであれば取っておきたい、介護福祉士の資格についてお伝えします。

1. 介護福祉士とは

介護の仕事をする上で、受けておいた方がよいものに「介護職員初任者研修」「実務者研修」があります。介護福祉士とは何がどう違うのでしょうか。

・他資格との違い
まず、大きな違いは、介護福祉士は介護関係の資格の中で唯一の国家資格であるということです。
「介護職員初任者研修」「実務者研修」は、かつて「ホームヘルパー」と呼ばれた民間資格の2級と1級を示すものですが、こちらは所定の時間の講習を受講することと、最後の試験に合格することで得られます。
受講時間は130時間~450時間で、過去に受けた様々な研修の内容から一部免除されることもあります。

・受験資格・合格率
介護福祉士は、厚生労働大臣が定める養成施設での教育を受けることや、実務者研修の修了、指定施設での勤務が一定時間経過していないと国家試験の受験資格を得ることも叶いません。
受験資格を得る方法はいくつもありますが、国家試験が年に1回のみですので、「介護職員初任者研修」「実務者研修」と比較すると取得する ことは難しいと言えます。
しかし、国家試験の合格率は7割弱です。実際に現場に出られた方が多く受験・合格しているので、全く手が届かない資格ではありません。

・取得してできること
介護福祉士を取得すると、直接介護だけでなく、ご家族などの介護する側への指導を行なうことができます。
また介護に関する各種相談に応じることができたり、施設職員の研修を行なうことができたりと、「介護のプロフェッショナル」として重要な役割を担うことができます。

2. 介護福祉士になるには

介護福祉士になるには、前述したようにまず受験資格を得ることが必要です。
受験資格を得る方法としては、以下の方法があります。

・受験資格を得るには
① 高校卒業程度の学力を有する人が、指定養成施設(福祉系大学など)を卒業すること
② 介護の実務経験を3年以上有する人が、実務者研修を修了すること
③ 福祉系高校において所定の科目及び単位数を履修し、卒業すること

現在、民間の通信教育や、福祉系大学の通信課程などを経て受験資格を取得する人も増えていますし、外国人の介護福祉士誕生のニュースもよく聞かれるようになりました。
一般大学を卒業した人でも、自分が履修した科目が対象となり 、足りていない単位のみを通信教育で履修して実習を行い、受験資格を得るといったケースも多いです。
「出た学校が福祉系じゃないから」「実務経験が足りないから」と諦める必要はありません。
受験資格を得る方法については、調べてみると多岐に渡り、自分にフィットする方法が必ず見つかります。

・試験内容
試験は筆記試験と実技試験に分かれて行われます。
筆記試験の科目数は11科目で、その中で125問~130問が出題されます。
マークシート方式の答案ですので、選択肢のひっかけや解答欄の書き間違いには気を付けるようにしましょう。

実技試験は当日課題が手渡されます。
課題に書かれた「利用者の名前、年齢、身体の状況」「今の状況」「利用者が何を希望しているか」を元に介護内容を考え、実践します。
利用者様と目線を合わせ、本人の残存機能や意志を尊重した安全・安楽な介護を提供できているかが合格のカギとなります。
普段の仕事から声かけやボディメカニクスなどを気をつけて行うようにしましょう。

3. 介護福祉士を取ってできること・得られること

介護福祉士を取得すると多くのメリットがあります。

・給与面
職場の規定にもよりますが、「資格手当」がお給料に上乗せされるところが多いです。
資格手当は、5000円から2万円の範囲で定められている施設が多いようです。

・仕事内容
介護に関する相談を直接ご家族から受けることもできるようになりますし、仕事の内容に関する制限がゆるやかになります。
他職種との連携を行なう際にも説得力が出てきます。

・今後のステップアップ
いくら実務経験が長くても、やはり「有資格者」への優遇が際立つ日本の仕組みの中でお仕事を続けるには、介護福祉士は強い味方になってくれるはずです。
「介護の実務を続けるには体力に限界が出てきた」と感じた時に資格を取ろうと思い立つであろう「介護福祉専門員(ケアマネ) 」の受験資格が取得できます。
普段から介護福祉士としてケアマネのお仕事に触れる機会も多いので、試験合格へのハードルは下がるでしょう。

おわりに

介護福祉士は、「超高齢化社会」の日本で必ず重宝される資格の一つです。
介護に関する民間資格も数多くありますが、その先頭で働くことができる唯一の国家資格ですから、今後その注目度は高まる一方だと考えられます。

もし今後、「もっと介護の仕事をバリバリしたい」と思ったり、「将来のために何か資格を」と思った時に、取っておいて損はありません。
介護の現場やユーザー側の問題も多様化する平成社会の中で、一つ自分の大きな武器になるものを身につけるのには最適と言える資格でしょう。

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