立つ鳥跡を濁さず! 今働いている介護施設を円満退職する方法

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立つ鳥跡を濁さず! 今働いている介護施設を円満退職する方法

はじめに

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざをご存知でしょうか。
「故事ことわざ辞典」によると、「立つ鳥跡を濁さずとは、立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ。」とされています。
引き際を美しく、という姿勢は日本人らしい美徳であり、退職時にも求められる姿でもあります。
慢性的に人手が少ない介護業界では、「辞めたい」と思っていても周囲から引き留められ、後ろめたさから中々退職を言い出せずにズルズルと働いてしまうケースが多く、結果的に跡を濁す退職者も増えているようです。

できることならお互い「ありがとう」「お世話になりました」と気持ちよく跡を濁さずに退職したいものですね。今回はそのために抑えておくべきポイントをご紹介したいと思います。

1. 退職の意思はなるべく早く伝える

人手不足に悩む施設も多い中で、働いている人が辞めるというのは一大事です。
介護職は人に深く関わるサービス業ですから、安心・安全に仕事を進めていくためにも、代わりの人材をできるだけ早く確保する必要があります。

次の人材確保の時間や引き継ぎの時間を考えて、退職する1か月前までには直属の上司へと伝えるようにしましょう。
就業規則で別途ルールが定められている場合はそれに従うようにしましょう。
中には退職の2か月前までにその旨を伝える、なんてところもありますので事前に確認をしておいた方が安心です。
また理解のある上司であれば「辞める」ときっぱり伝える前に、事前に「実は…」と相談などの形で、根回しをしておくと話をスムーズに進めやすくなります。

退職をギリギリまで報告しない方もいますが、これがもめる原因になりがちです。変わりの人材確保や引き継ぎの時間が無くなってしまうので、残された職員にかかる負担は大きくなってしまいます。「こんな職場早く辞めたい」と息巻く気持ちも分かりますが、自分が残された立場だったら、と一度考えてみましょう。

2. ハッキリとした理由を伝えよう

退職する旨を伝えるときには、曖昧な理由ではなく具体的にハッキリとした理由を用意しておくことも重要です。
弱気に理由を濁してしまうと「引き留めればなんとかなるのでは」という思いを相手に抱かせてしまいがちです。

相手が退職の意思を受理せざるを得ない理由としては、

・結婚
・妊娠、出産
・親の介護
・子どもにかかわる環境の変化(小学校に上がる、習い事が忙しくなったなど)

などが挙げられます。

もし、次に働く施設がすでに決まっているのなら、嘘をつくことはおすすめできません。
施設や事業所同士でのつながりがあった場合、転職先でも気まずい思いをしてしまうかもしれないからです。

・スキルアップのため、ここではできない○○の仕事がしたい
・先々のことまで考え、キャリアアップのために次の職場に移る

今の職場を否定するのではなく、自己成長・自己研鑽のためと理由づけた上で、自分の気持ちをはっきりと伝えましょう。
中途半端な気持ちではなく、将来を見据えた決断であることが伝われば、引き留められる可能性も少なくなります。
今の職場で学べたこともあったはずですので、感謝の気持ちも伝えられると残された側も気持ちよく送り出してくれることでしょう。

3. 引継ぎは念入りに

退職を受理され、いざ退職することが決まったら、残りの期間内で周囲の人たちにしっかりと引継ぎをしておきましょう。
特に自分の仕事を今後担当してくれる人に対してはしっかりと仕事内容を共有することが重要です。

引継ぎ漏れを防ぐためのコツは、「引継ぎノート」を作ることです。
限られた期間内に全てを把握してもらうのは難しいので、後々見返せるように形に残しておくと便利です。
仕事の種類別、頻度順、難易度順などまとめ方は様々ですが、初めて読んだ人でも分かりやすいようにまとめるようにしましょう。
引き続きノートを作ることによって今までの自分がどんな仕事をしてきたのか振り返るいい機会にもなります。

おわりに

「立つ鳥跡を濁さず」の言葉通り、美しく気持ちよく去るためには退職までにある程度の準備・努力が必要です。退職を受理してもらってから引継ぎ、返却物の確認などやることは多いですが、残された職員のことも考えてしっかり行うようにしましょう。
理由は人それぞれですが、退職は新たなステージに向かうための第一歩でもあります。美しく飛び立つためにも前向きな気持ちで行動できると良いですね。

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